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インテリアハナワの伝えたい仕事32

  • 執筆者の写真: 塙 陽一
    塙 陽一
  • 2024年2月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:3 日前



愛に溢れた男の素敵な音楽だった
愛に溢れた男の素敵な音楽だった

インテリアハナワのニュースをご覧いただきありがとうございます。


今回は前回の宣言通りにチバちゃん話は最終回となります。



前回、前々回と個人的に好きな作家である村上春樹さんと関連付けた感想を主に述べてきましたが、自身のニュース内で取り上げるに至った最大の動機は「僕でしか伝えられないチバちゃんの魅力」を強く感じていたからでした。



初期〜ミッシェル時代の愛を揶揄し続けた曲も印象的だったけど、ザ・バースディの「愛で塗りつぶせ」を初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられない。


その昔、スモーキンビリー(ミッシェルの曲)で「吐き出してたんだ 愛という憎悪」と歌っていたのに、愛で塗りつぶせ(バースディの曲)では「なぁパンクス グチってばっかいねぇで 愛で 愛でぬりつぶせ あの娘を お前を この星を 愛でぬりつぶせ」と歌った。


こんな愛に溢れた曲を他の誰が作れるであろうか?


ミッシェル時代とのあまりの変容に当時の僕は「チバちゃんはインテリだからもしかして変な新興宗教にでも入会しちゃったのかな?」と本気で心配したものだ、全くもって余計なお世話だが。


「愛でぬりつぶせ」はとっても素敵な曲、


「はるか昔の クジラの香り」って歌詞が最高に壮大で美しい!



ミッシェル活動休止中に組んだスリーピース(結成初期)バンドROSSO(ロッソ)のファーストアルバムBIRD(バード)は邦楽ロック史のベスト3に入る名盤だと思います。※ベースは元ブランキージェットシティの照井さんなどとても贅沢なメンバー編成です。


シャロンが名曲なのはもちろん、このアルバム自体チバちゃんのロマンチシズムが炸裂しており全曲気絶するほどカッコイイ。


ロック好きな男性よりむしろロックに興味ない女性が聴いたらウットリしちゃうかも。


宇宙の果てで鳴り響くロマンチックロック、そしてチバちゃんの色気がダダ漏れなのだ。


「星のメロディー」なんてタイトルだけで素敵だ。


あらためて考えてみるとチバちゃんは最初から「愛の人」だった。

あの佇まい、あの話し方、あの世界観、そしてあの笑顔。


誤解を恐れずに言えば育ちの良さが全てにおいて滲みでていたし、とってもチャーミングな人だった。


当時の雑誌のインタビューなどでも若いながら言葉を丁寧に選んで話していた印象がある。


大学時代からずっとバンド活動を共にしてきたキュウちゃんことドラムのクハラカズユキさんは「愛に溢れた男だった」と綴っていたので納得がいった。


そう、チバユウスケ氏が僕を魅了した最大にして最高の理由は「ずっと愛に溢れていたから」、このニュースを書きながらそう思った。



僕が好きな漫画家の岡崎京子さんはずっと昔のインタビューで「音楽のような漫画を描きたい」と語っていた。

今を切り取ったようなリアルな描写は岡崎さんにしか描けないと思う。


そして、本当に「音楽のような漫画」だった。



そして、チバユウスケ氏の音楽は「映画のような音楽」だった。


叙情的でスタイリッシュ、そして映像的。

ロックという概念を超越していたように思う。


もし、実現したのであれば才能溢れるお二人の対談なども見たかった。


そんなに歳も離れていないはずなので80年代〜90年代東京カルチャーのあれこれや、影響を受けた音楽や文学に映画など話は尽きなかったはずだ。


なぜに漫画だったのか?、なぜにロックだったのか?、両者のファンならばとても興味深い。


岡崎さんにも「PINK」という作品があり、チバちゃんもミッシェル時代に「PINK」という曲がある。

大天才はピンクが好きなのだろう、きっと。

赤じゃないところが神々しい。



藤井風さんも「kirari」の曲中で、「何のために戦おうとも動機は愛がいい」って歌ってた。


その昔、いやずっと昔、僕が中学生〜高校生の時にサントリーカクテルバーのCM中で永瀬正敏さんが「愛だろ、愛」と言っていた。

シリーズ化されたCMは今観てもオシャレでカッコイイ!


人をつき動かすのは愛なんじゃなかろうか?世を動かすのは愛なんじゃなかろうか?



「愛をもって真摯にロックしていたから異様にカッコよかったんだ、きっとチバちゃんは」



全3回、思いつくままにチバちゃん特集として5000字以上書きつらねてやっとそんな結論に至りました。


全3回、最後までお付き合い頂きました皆様にはあらためて感謝申し上げます。



また、いつもインテリアハナワのニュースをご覧頂いている皆様には多大なご負担とご心配をおかけし誠に申し訳ございませんでした。


次回は通常のスタイルに戻ります。



インテリアハナワは今後も変わらずに、「愛のある仕事」をみなさんに届けます。


季節関係なく。



インテリアハナワ 代表 塙 陽一














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